セキュリティの世界では様々なシステムが使われていますが、最近はゼロトラストモデルが脚光を浴びています。従来のセキュリティモデルは、社内と社外の境界でネットワークが分断されます。境界線上に様々なセキュリティ製品を置き、社内の情報を保護しています。クラウドサービスやリモートワークが普及すると、境界型防御が通用しないケースも増えます。
ビジネスで利用する従来のアプリケーションは、必要最低限のセキュリティ対策を施しています。クラウドサービスだと重要なデータがインターネット上に置かれるため、セキュリティリスクが高くなります。社内では、パソコンだけでなくタブレットやスマートフォンも使われています。営業担当者が社外の環境からスマートフォンやタブレットを利用すると、境界型防御では安全の問題が浮上します。
社外からクラウドサービスを使う場合に、VPN接続で社内のネットワークに接続してから境界型防御を経由する方法もあります。社内のネットワークに対するアクセスが急激に増えると、VPN機器に対するリスクが増えアクセス速度の低下など様々な問題が発生しやすくなります。テレワークを導入している企業では、多くの社員が自宅から社内ネットワークにアクセスしています。サイバー攻撃のターゲットになると、甚大な被害に繋がります。
ゼロトラストシステムを導入すれば、境界型防御の弱点を補えます。アクセスの発生に対して、ゼロトラストシステムでは厳密な認証を行っています。