utmはUnifiedThreatManagementの略で、日本語では統合脅威管理と呼ばれます。ウイルス、ワーム、スパイウェアなどのマルウェアやネットワーク攻撃から守る複数のセキュリティ機能を一つにまとめ、システム管理者の負担を軽くすることができます。utmの基本的な機能を紹介します。アンチウイルスはウイルスを検知してブロックする機能です。
utmを使うことでウイルスがパソコンやIoTデバイスなどに到達する前にブロックできます。アンチスパムは送信、受信したEメールをスキャンすることでスパムやフィッシングを検知してブロックしたりタグ付けしたりする機能です。アプリケーションコントロールは許可されていないアプリケーションの実行を防ぐ機能です。スパイウェアに対して威力を発揮します。
ファイアウォールは送信、受信したトラフィックを監視してネットワークのアクセスを許可したり遮断したりします。IDS（不正侵入検知システム）は不自然な動きを検知して分析、記録、報告を行います。IPS（不正侵入防御システム）は不正アクセスを検知すると通信をブロックして攻撃を阻止します。VPNを利用するとデータが暗号化されることにより、公共のネットワークを安全に使うことができます。
コンテンツフィルタリングはIPアドレス、ポート番号、MACアドレスなどをフィルターすることにより、有害なサイトをブロックしたりデータの流出を防ぎます。